薬いらず、医者いらず 「食療法」 でつらい症状がとっても楽になる!

風邪薬が作れたらノーベル賞がもらえるというのをご存知ですか?
風邪が治ると思って飲んでいる風邪薬。実は風邪を治していないかもしれない?正確に言うと風邪の諸症状を緩和しているだけ。
熱を下げる、咳を止める、鼻水を抑える。これってよーく考えると治していないですよね。つらい症状を一時的に止めているだけです。
なぜ、熱が出ているのか、なぜ咳が出るのか・・・なぜ、という根本的な原因にはまったくアプローチしていません。
だから、薬で熱を下げているから、薬が切れればまた、熱が出ます。咳や、鼻水すべて同じです。
そもそも風邪はウイルスが原因で起こります。熱が出るのはウイルスと白血球が戦っているからです。
このウイルスが「なぜ」の部分にあたる訳です。このウイルス(原因) を殺すことが出来て始めて治る薬として働くのかもしれません。

薬を使わず、病院にも行かずにつらい症状を楽にすることが出来たら良いと思いませんか?
ここでは「食療法」と命名して幾つかをご紹介します。薬を飲む前、病院に行く前に試してみてください。


■自然を主とした生活を
 まず、普段から心がけていただきたいのが「自然を主とした生活」です。病気にならなければ薬も医者も要らないですよね。
出来るだけ病気にならない様な生活習慣、食習慣を心がけることから始めましょう。

 職場や学校で周りの大勢の人達が風邪を引いてしまっている状況で、特に何も気をつけていないのに、ひとりだけ風邪を引かない人・・・いますよね。
この風邪を引きにくい人。特に何もしていないのに、なぜ風邪を引かないのでしょう?そんな時に言われるのが体質と言うものですね。
これと同じようにアレルギーやガンまでも、体質は病気と大きく関係しているのではないでしょうか?
さて、この体質はどうして作られるのでしょう?
遺伝?ガン家系なんて、まさしく遺伝ですよね。生まれつき?
でも、この遺伝も生まれつきも実は食べ物、食習慣が大きく関係しているのです。
お腹の中にいる時にお母さんがどんな食生活をしていたのか?子供の頃どんな食生活をしていたのか?(何を食べさせられていた)
お母さんの味付けはお母さん自身の好みだったりします。この「お袋の味」が一生の味覚を決めてしまうといっても言い過ぎではないかも知れません。親が好きだったものを子供も好きになったりしますよね(味付けの好みも)
これらが遺伝を生み、生まれつきと呼ばれるものを作り上げてしまうのではないでしょうか?
料理の味付けが濃い家庭では(自然塩ではなく塩化ナトリウムを料理に多く使う)高血圧、腎臓病などになりやすいですよね。お母さんの作る料理が味付けの濃いものであれば、その家庭で育った子供たちの味付けも知らず知らずのうちに濃くなってきます。当然塩化ナトリウム(食卓塩)を多く使うようになり、その子供が母親になった時には子供にまた、味付けの濃い料理を食べさせることになります。
この循環が遺伝や生まれつきを作っているかもしれません。
 決して味の濃い料理がいけないのではありません。私は関東育ちなので見た目も濃い目(うどんの汁も下が見えないもの)味付けも濃い〜のが好きです。
問題は塩化ナトリウムを使いすぎることです。自然塩であればぜんぜん問題ありませんよ。

■住んでいる土地 季節にあったものを自然な形と方法で食べましょう
 主食の穀物は出来るだけ精白していない物が理想です。
暖かい沖縄には沖縄の風土に合った食べ物があり、北海道には北海道に合った物があり、またそれらがとても美味しいのです。
暑い時には、なす、トマト、瓜類が美味しいですが、これらは毛穴を開いて汗を放散させ、体温を下げ、体を冷やしてくれる食べ物です。
本来は冬には食べられない食べ物なのに今では一年中食べられますね。
冷え性の人が冬にバナナを食べるなんて最悪ですよ。
 生活が豊かになることと引換えに大切なものを失っているかもしれません。
 ここで、もう一度自然とは?自然に生きるということを考えてみませんか?
生活のリズムを自然に戻す。野性の動物から自然を学ぶ。
 例えば自然界では成人した動物は決して他の種の乳を飲みません。これは不自然なことなんです。ところが人間はどうでしょう?
いつまでも牛の乳を飲んでいます?これっておかしくないですか?

 肉を食べないと丈夫にならない?大きくならない?では象はどうですか?葉っぱしか食べませんよね。
 病気の時は栄養のある物を食べる?家畜の犬や猫でさえ病気の時は絶食します。病気になると胃や腸の働きも弱るので、休ませるのです。長期の病気は別として2、3日食べなくても人間は死にません。水分さえしっかり摂っておけば、何も食べずに寝ている方が良い場合が多いようです。

結核菌は酸性の汚れた血液の中で繁殖し、アルカリ性の血液では生きられません。血液を酸性に原因は動物性食品です。
 
 ここで、ちょっと横道にそれますが、よく血液が酸性、アルカリ性といいますが、血液は決して酸性にはなりません。もし酸性になっしまうと、死んでしまいます。
人間の体には恒常性という働きがあり、正常な状態を維持しようとします。
 例えば酸性食品を摂れば血液のペーハーが酸性に傾きます。すると恒常機能が働き骨や歯を溶かして、カルシウムを血液に送り込みペーハーをアルカリに戻すのです。そして血液は酸性にならなくて良かった良かった。
・・・ちょっと待った!これはこれで大問題ですよ。
 こんな話よく聴きますよね。「骨密度が薄くなってきたので牛乳をたくさん飲みましょう!」・・・?おいおい、牛乳は酸性食品ですよ。しかも陰性。
いつまでこんな指導が続くんでしょうか?確かに牛乳を飲むと骨の成長は早くなります。
仮に骨は1年で1cm伸びるとしましょう。それが2cm伸びてしまうのです。背は高くなりますが、骨の成長が早すぎて中身が伴わないんですよ。

さて、この辺で話を元に戻しましょう。
■自然食の威力
玄米を例にとってみてみましょう。
 玄米の中にはイノシトールという成分があり、これは肝臓を強めて老廃物を体外に排泄する大切な役目をしてくれます。またフイチン酸という成分は、ストロンチウムと結合して体内に吸収することなく外に出してしまう性質があります。このストロンチウムというのは放射能に含まれる成分で、原子爆弾の死の灰なのです。ストロンチウムだけでなく公害物質なども流す働きが強く、梅干と共に食べると、梅干のクエン酸やアミグリンという特殊成分の働きも加わって、公害物質を体の中に残さないで排泄する働きがあるのです。
 また、ガンマーオリザノールという成分は、神経の働きを強め、自律神経の調節には非常に大切な成分です。自律神経が良く働けば内蔵の働きも強められ、新陳代謝も盛んになります。
 次にごぼうです。東洋医学ではごぼうはアレルギーになると言われています。実際にアトピーの人は良くないです。
ところが日本の伝統的な考えでは、ごぼうは盲腸の時、汁を絞って飲むと治ると言われています。腹痛にも効きます。しかし効かないという人がいるので、おかしいなと思うと皮をむいて使っているのです。皮ごとすりおろして、絞り汁を飲むのです。アトピー、喘息、花粉症も好転してくるそうです。
 
■調理のコツ

  1. 野菜を炒める時は硬いものから。何もかも一緒に混ぜてしまうと、調理中に酸化酵素で失われてしまう、栄養があります。だしは化学調味料は使わない。甘味は自然の持ち味で生かしますが、どうしても甘味が欲しい時は純正みりんや黒砂糖、純良のハチミツを使います。調味料はもちろんすべて自然のもの。
  2. だし だし昆布を水から入れて、沸騰する直前に引き上げてとった昆布だし、または鰹節、しいたけ、煮干などでとります。特に弱っている病人にはニンニクと玉ねぎをみじん切りにして、ゴマ油でよく炒め、焦がさないようにきつね色になるまで、とろ火でよく炒めます。このだし汁で味噌汁、炒め物、野菜スープを作ると、大変丈夫になってきます。
  3. 腸の働きが正常だと肝臓、腎臓の解毒作用もスムーズに行きます。病気を治すのも健康でいられるのも腸が正常でなければいけません。そのために大切なのが発酵食品です。ことに病人は腸が汚れています。自然発酵の天然醸造で長いこと寝かせた発酵食品を積極的に摂りいれて下さい。味噌、しょうゆなど化学的な早作りの物、カビの生えないは決して選ばないように。病人には麦こうじ、玄米こうじを使った赤味噌が良いですよ。
  4. お酢は病人には梅酢が良いです。

■食べ方
 ファミリーレストランなどへ行くと気になることがあります。子供のいるテーブルには必ずといっていいほど、食事と一緒に飲物が置かれています。(大人もそうだけど)しかもジュースやコーラなど甘いものだったり。
食べ物を一口、口に入れる。すぐに飲物を飲む。この繰り返しです。よーく見ていると・・・そうです、ほとんど噛んでいないのです。それでなくてもやわらかい食べ物ばかりなのに、それすらほとんど噛んでいません。まあ、あごはスリムになって見た目にはかっこいい顔になるかもしれないけど・・・
 これでは唾液はほとんど出ません。唾液という消化酵素をまったく使わない食事になってしまっています。よく噛んで、唾液という消化酵素を使い、胃の負担を減らしてあげましょう。
 食事の後ならいくら飲んでも良いかというと、そんなことありません。水分を摂りすぎると、胃液が薄められて、消化を妨げます。

病気の人が食療法を始めると、一時食欲が無くなることがあります、そんな時は無理して食べる必要はありません。また、元気になってくると今度はやたらお腹がすいて、食欲が旺盛になるのですが、ここでは食べ過ぎに気をつけてください。しばらくの間は(と言っても元気な人でも)腹八分が理想です。
元気が出てきて食欲が旺盛になることは良いことなのですが、食べ過ぎてしまうと、また、元に戻ってしまいます。

■好転反応
 すべての方に現れる反応ではないのですが、良くなる過程に好転反応という好ましくない状態になる方がいます。だいたい2、3日長くても1週間程度で終わるのですが、この状態が何回か繰り返される方もいます。
 風邪のような症状::熱、鼻水、せき、のどの腫れ、頭痛。また、めまい、動悸、息切れ、便秘、吹き出物、昔した病気など、人によって様々な症状が出ます。
これは、体に必要な栄養が回り、血液がきれいになることで、今まで出せなかった毒素や老廃物が出てくるためでもあります。
この好ましくない状態を乗り切ってこそ、本当の健康を手に入れることが出来るのです。病気は決して治してもらうものではなく、むしろ治してもらおうと思っているうちは治りません。自分の力で治して始めて完治するのです。

■病中、病後にちょーおすすめ「玄米スープ」
 玄米を洗って布巾で拭き、フライパンできつね色に炒り、土鍋に米一合に七号の水を入れておかゆに炊きます。炒ることで消化吸収が良くなるので、病人には大切です。沸騰したらとろ火で約1時間20分位。これを布袋に入れ、熱めの湯を入れながら、しゃもじでしごいて、トロリとしたネバネバをとり、薄い塩味にして頂きます。食欲の無い時、熱のある時、吐き気のある時、死にかけている病人でも元気になる?と言われるほど素晴らしい食べ物です。離乳食にも最適です。
水の量を変え、同じ要領でお粥、重湯も作って下さい。

*作るのが面倒な方は健康食品で「黒い炒り玄米」と言う商品があります。体内の化学物質を除去し便通、利尿をよくて、新陳代謝を盛んにして老廃物を出してくれます。ダイエット・便秘にはおすすめです。黒炒り玄米粉「ブラックジンガー」

■家庭の常備薬 一家に一つは必ず置いておきましょう。「梅肉エキス」
 青梅をせとのおろし器でおろし、ガーゼで絞り汁をとり、浅い鉢に入れて毎日日光に干しているとアメのようになります。陽に干せない時は、土鍋に入れてとろ火にかけてゆっくりと水分を蒸発させてゆくと泡が立ちます、この泡を除きながら、かき混ぜているとアメのようになり、出来上がりです。
これを陶器かガラス瓶に密閉して保存すると5年でも10年でも保存でき、古くなる程効果が出ます。
飲む量は大豆位の大きさで1、2粒程度で十分です。
殺菌作用もあり腸内の有効な細菌を育て、雑菌を殺しますから、腸の一切の病気に良いようです。
腹痛、胸焼け、下痢、便秘、高血圧、低血圧、心臓、腎臓、肝臓、糖尿に良く効くそうです。
これ一つで大抵の病気は大事に至らず、何の熱か分からない時でも、梅肉エキスをお湯で薄めて飲むか直接、1日3、4回飲んで大難を逃れたそうです。
伝染病の流行る時も予防に良いそうです。
チフスや疫痢にかかって熱を出した時、すぐに飲ませると、解熱して治った例もあるそうです。
*作るのが面倒な方は健康食品で販売されています。おすすめのメーカーがあります。薬師堂「梅雲丹」

■肝臓の働き
 肝臓は右の乳下にある大きな臓器です。腎臓と共に体の浄化槽です。毒素や老廃物、化学物質など体に害する物を排泄する働きをします。
したがって肝臓が弱ると、この働きが出来なくなりますから、いろいろな難病や慢性病を起こしてしまいます。
 肝臓は肉と砂糖が苦手で過剰になると疲労します。美食、暴飲暴食は肝臓を傷める原因です。また、血糖の調節をして、多い時は肝臓に貯えます。このバランスがくずれると糖尿病にもなります。糖尿は膵臓のインシュリンが問題にされますが、肝臓の病気でもあるのです。
 また、血液循環の調節もしますが、うまくゆかなくなると寝苦しかったり、心臓病にもなります。肝臓が悪くなると気が短くなり、怒りっぽくなってしまいます。
怒りっぽい性格が肝臓を悪くすると言うこともあります。

■腎臓の働き
 腎臓は血液の浄化と言う大事な働きをしています。古い細胞は老廃物として腎臓から尿として排泄されます。蛋白質を摂りすぎると腎臓に負担をかけてしまいます。腎臓に入る血液は足から戻る血ですから、足の循環の悪いのが腎臓の働きを悪くするので、足が冷えると腎臓の働きも低下します。


■脾臓の働き
 脾臓は胆汁に関係し、胆汁は肝臓から分泌されて胆のうに貯えられます。これが十二指腸に分泌されて脂肪を消化し小腸からリンパに吸収され、リンパが全身に運びます。この胆汁には強力な殺菌力があり、全身の細胞に活力を与える強力な働き手です。働きが弱ると細菌やビールスに侵され盲腸炎、中耳炎、肺炎、各種伝染病など炎症を起こします。食中毒なども脾臓の弱い人に起こりやすいです。


続く・・・